南米旅行、ペルー・クスコ滞在記録。
4/18クスコ入り。4/24にアルゼンチンに立つまでの7日間滞在(うち4/21〜22はオリャンタイタンボ・マチュピチュに滞在)。
ペルーのごはんはおいしい。野菜や果物の原種が豊富な国だけあって、野菜の味が濃くて、新鮮なものをふんだんにいただくことができる。しかも調理法がシンプルで、もちろん化学調味料など使われないので、素材と調味の旨さが際立っていた。ふらりと入ったお店で、ハンバーガーやコーンスープなんていう何でもないものをオーダーしてもすばらしく旨い。
どこのお店でもジュースは生搾りで格安、フルーツサラダも特盛でミネラルウォーターを買うのと変わらない価格で食べられる。それだけで良い国だなーと思った。
クスコ市街は標高3,360m。 富士山の9合目位の高さ。
・Catedral(大聖堂)
スペインが統治した街にはアルマス広場(Plaza De Armas)が必ずあって、さらに、どのアルマス広場にも大聖堂(カテドラル)または教会(イグレシア)があるそうだ。(もともとあった神殿をつぶしてスペインが教会を建てていったので。)
クスコのカテドラルはインカ時代の神殿跡に1550年から100年かけて建てられたもので、南米最大の鐘がついている。メインの祭壇は銀300tを使用しているんだけど、インカ時代に豊かな銀を高度な技術で精錬していたものをスペイン軍がみーんなして集めて溶かして作り直したそうだ。カテドラルと周辺にいくつかある教会は、いずれも大地震でスペインの作った上物は崩れ、インカの石組みだけが残ったそうだ。スペイン…。写真下はインカの石組み、14角の石。
・Saksaq Waman(要塞跡)
インカ軍が2万もの兵士とともに陣どったクスコの東を守る要塞跡、サクサイワマン。3層の巨石がジグザグを描きながら360mも続いていてインカ兵1日3万人を動員して80年もかかって作られたものらしい。かつて3つの巨大な塔が建っていたが、夜働かないインカ軍の隙をついたスペイン軍によって破壊されてしまったので、今残っているのは基礎部分。毎年6月にはここで太陽の祭りインティ・ライミ(Inti Raimi)というインカの儀式が再現されている。
ちょうど昼時だったのでアンデスの強烈な日差しを避けられず、石の蔭で倒れるかと思った。このわずか1時間後には4キロ移動したタンボマチャイで天気が一転、極寒の中ヒョウとミゾレがワタクシを襲うというのに。
・AMIMANERA(レストラン)
キャメロン・ディアスも来ているというのに日本のガイドブックには載っていなかったお店。
外見はそこまで高級でもなくカジュアルなお店なのだが、ちゃんとした内装、ちゃんとしたサービス、ちゃんとしたお料理がでてくるお店。
まず出てきたガーリックトーストがあんまりにもちゃんとしていて、しかも美味しくってそれだけで満足してしまった。ペルーでパスタといえば茹ですぎたタリアテッレばかりだが、この店の茹で加減は悪くなかったように思う。ダイエットチキンスープはそうめん入りの優しい温麺のようで、あっさりしていてとても食べやすくて本当においしかった。
・pukara(ペルー料理)
ペルーのおいしい家庭料理が食べられるレストラン、アルマス広場の角にある。日本語は通じないが、日本語メニューがある。
sopa de ajo(にんにくスープ)は、はじめはあまりのにんにくの強さにひるむが、食べ進むうちにじんわりおいしい。
高度と昼間の日差しと朝晩の寒さで消耗した体にとても合っている気がして滞在中2回注文した。
胃袋を休めようと訪れた日本食レストランで不思議なうどんを食べるよりもずっと癒された気がする。アーティクーチョの盛り合わせ(牛の心臓の串焼き、マスの串焼き)などのお料理も、付け合わせのジャガイモやとうもろこしも、素朴なフラン(プリン)もどれもシンプルでとてもおいしかった。いずれも量がたっぷりある。
・Centro de Textiles Tradicionales del Cusco(手工芸品店)
http://www.textilescusco.org/
インカ博物館(Museo Inca)の中にあるフェアトレードショップ。
(インカ博物館にはインカ帝国前のものから20世紀のも陶器、金銀細工、織物のほか、ミイラなども展示されている)
博物館の中庭のスペースでお店を広げている。展示即売といった感じで、実際に布を織る人がいるので作業工程を見ることができる。こちらでこどもサイズの帽子を買った。手が込んでいて美しいので、ここでの買い物は旅を通して購入した物の中でいちばん満足している。
・CASA ECOLOGICA CUSCO(雑貨店)
http://www.casaecologicacusco.com/
フェアトレードのお店。ここはいわゆる土産物用の製品ではなくほんとに良いものを揃えていて、買い物をするのにおすすめ。お値段もそれなりだが、アルパカ製品も、洋服も、お茶も、木製品も、そこいらのお店ににあるものとは一線を画す。
・MUSEO(アンティーク布専門店)
アルマス広場に面しているマンタ(ペルー版風呂敷)、ポンチョなどのアンティークを扱う布の専門店。
いつお店の前を通っても店主とおばあさんと近所の人が入り口近くに椅子を置いて井戸端会議中で、入りづらい雰囲気だったのだが、マンタ欲しさに町を出る前に思い切って入る。
案内されるままに地下に降りると、MUSEO(博物館)というだけあって天井までぎっしり積み上げられたアンティークの布たち。あまりの古い臭いと膨大な量で、この中から選び出すことができそうもなくて、1Fにディスプレイされている中から選ぶことに。お店のおじさんは大変丁寧で、ひとつひとつの生産地や由来や歴史を英語で説明してくれる。
いくつか見せてもらった中には、「これ」と指さしたとたん、それまで静かに猫をひざにのせてなでているだけだった店主の母上と思しきおばあさんまでも、「それは古い祭礼用のとても良い品だ」と急にしゃべりだし、店主のおじさんにも「あなたはお目が高い」なんつて言われて、気分がよくなっちゃうし、それはそれはすごく素敵な布もあったんだけど、お値段が見合わず、予算に見合う一枚を購入した。おすすめ。
・空港のレストラン
次の地アルゼンチンの料理が期待できない気がして、食べおさめにクスコの空港でセビッチェを注文。めちゃ旨い。空港のごはんまでおいしいなんて、なんて食いしんぼう向けの国なんだ!一緒に頼んだパイナップルジュースも当然のように生搾り。最後までおいしい国であった。
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